会社のパソコンで何をやっていたかはすべて記録されていると思っていた方が無難です。
過去の「社員による情報漏えい事件」から分かること
昨年、ソフトバンクの元社員が、会社の機密情報2点を無断で持ち出し、ロシア大使館員に売っていたことから、不正競争防止法違反の疑いで逮捕された事件が報道されています。
別の電話会社でも「ライバル会社に転職した社員が機密を持ち出した」とのむ逮捕劇がありましたね。
犯行の経緯ともかく、今では情報セキュリティ管理を普通に大切にしている会社では、
- スマホやパソコンなどすべての社内のIT機器には監視対策がされている
- 社員の使用状況は全て記録に取られている
はずです。
犯行がばれないはずがありません。
会社支給のスマホやパソコンはまず監視されています
企業が社員のパソコンやスマホに施す対策によって、IT機器上のすべての動作、たとえば
- 「何のファイルをいつ開いて、どんな作業をしたか」
- 「スマホやパソコンから、どこのホームページを開いたか」
- 「メールのやりとり、内容」
- 「SNSのやりとり」
はことごとく記録され「ログデータ」として残されて保存されています。
たとえ「送受信の後にメールを削除」しても、そもそもの記録や履歴はすべてログに残るので無駄です。
全社員のすべて行動を記録したログは膨大な量になります。
もちろん常に上司が見張っているわけではないと思いますが、専用のソフトウェアで監視され、不審な行動は自動的に記録されたり通報されます。
当然「何か問題が発生したとき」は綿密に調査されると「何をどうしていたか」行動は会社へは筒抜けとなります。
特にソフトバンクのように、個人情報を扱い、過去情報漏えい問題を起こした会社は、特に厳重に対策をしているはずです。
スパイ活動に情報提供したことは明確な犯罪であり論外ですが、ちょっとしたことで会社の情報を持ち帰ったりコピーしたり、また業務に関係ないサイトの閲覧、まして外部に転送したりすることも、トラブルに繋がり、雇用問題に直結することも大いにあり得ます。
会社のIT機器を使う際は、十分に意識してお使いください。
会社でも家族でも「無断で監視する」のは違法です
なお、会社と言えども、密かに社員の行動を監視することはストーカー行為と同様に違法です。
社員に監視している事実を伝えて同意を取っておくことが必要です。
また家族や恋人の間といえども、スマホなどを盗み見たり、情報を集めて監視することは完全に犯罪行為です。
詳しくは、当社の公式ブログの下の記事をご覧ください。
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