パスワードの大切な使い方「基本は3つ」です。
1.パスワードの使い回しはしない
最大手のパスワード管理ツールを提供しているアメリカのLastPass社の調査報告によりますと、
「同じパスワードが平均13回使い回されている」
そうです。
また同じくLastPassの調査では
「平均的な会社員が覚えておかなければならないパスワードは25~85個」とのこと!。
これだけ多くのパスワードを記憶することはとうてい不可能ですから、つい使い回ししてしまいますね。
しかし「パスワードの使い回し」は本当に危険です。登録したパスワードは様々な要因で漏れてしまい、リスト化されてブラックマーケットで流通しています。
いったん漏れたパスワードはハッカーの手に渡り、いろいろな手法で不正に使われます。
マスコミを騒がす不正ログインの主原因はサービス側の不備以上に「ユーザーのパスワードの使い回し」なのです。
■当社公式ブログ参考記事
「とても覚えられない!」と誰もがやってしまう「同じパスワードの使い回し」。「パスワードの使い回し」は、被害に直結する最悪…
かくいう筆者自身も、かつてうっかり重要なパスワードの使い回しをしてしまい、怖い思いをしてしまいました。
■当社公式ブログ参考記事
身に覚えがない「dアカウントでログインした方に送信しています」とか「dアカウントのセキュリティコード確認」などの通知メッ…
2.パスワードは複雑さより長さが重要、変更は不要
まさか今どき「123456」「password」といった誰でも思いつくパスワードをお使いの方はおいでではないと思いますが、調査すると、あいかわらず「すぐにばれるパスワード」が普通に使われています。
■当社公式ブログ参考記事
「簡単なパスワード」や「使い回したパスワード」を使うことは「自宅の鍵をばらまく」に等しい最も危険な行為です。しかし不正ロ…
こんなパスワードは、今では瞬時に見破られてしまいますよ!
またよく聴く、
「大文字小文字、数字と記号を織り交ぜた8文字以上のパスワード」
これは古い誤った考え方です。
今では強いパスワードで大切な事は「複雑さ」ではなく「長さである」が定説です。
かつての「x%SdqL13」のような「数字や大文字・記号を組み合わせた、覚えられないパスワード」を使う必要はありません。
秘訣は「パスワード」ではなく「パスフレーズ」を使うことです。
例えば
「コロナに負けずにがんばるぞ!」
というフレーズを元に
「corona2makezu2ganbaruzo!」
というパスフレーズを作れば「26文字もの超強力なパスワード」が作成できます。
■当社公式ブログ参考記事
コンピューターの進歩によってパスワードの作り方の基準は変わっています。今では「8文字(8桁)のパスワードは弱くて危険」で…
3.二段階認証を設定すれば、完璧
パスワードが弱くても、使い回ししても、不正ログインさえされなければ安心です。
それが実現できるのが二段階認証。
ぜひ設定してください。
また、パスワードは漏れるものと言う現実を考えれば、「二段階認証がないサービスは使ってはいけない」と思います。
アカウントに二段階認証をしておけば、万一パスワードが他人に使われても不正ログインされる心配ありません。「アカウントの乗っ…
コロナ騒動で外出の機会も減ってしまいました。この機会にご自身のセキュリティ強化をすすめてみてはいかがでしょうか?