スマホの権限はとても大切で悪用されると大変です。少しだけ注意しましょう。
すぐに「許可」は良くありません。危ないこともあります。
Androidスマホに新しいアプリをインストールしようとする時「このアプリに○○の権限を与えることを許可しますか?」と聴かれることがあります。
特に「ストレージ権限」とか「位置情報権限」はしばしば聴かれますね。
あまり深く考えずに「許可する」を選択することが普通でしょう。
アプリはユーザーから与えられた権限を使って動作をします。たとえば「写真を撮って装飾するアプリ」なら「カメラを使う権限」が必要です。
しかしここで注意しなければならないことは、「許された権限を、どこまで何のために使うか?はアプリ側の良心に任されている」ということです。
権限を与えるということは、アプリに「何やっても良いよ」と認めること
アプリ作者は無料や好意でアプリを配布してくれるのではなく、必ず目的があって作っています。
多くのアプリ、特に無料の物は
「アプリに表示する広告収入」 または
「権限によって得られる諸情報を二次使用する」
ことで利益を得ています。
もちろんこれは、アプリが使用目的を明示し、あなたが同意しているなら問題ありません。
しかし本来なら「写真を撮って編集する」だけのはずのアプリが、裏では「写真を外部に密かに転送する」ようなグレーな行為をしているかもしれません。
アプリを使うというのは、それぐらいリスクのあることなのです。
したがって、有名でユーザーが多く、信用できるアプリならともかく、「占い、○○診断」「ゲーム」「画像編集」といった必須でなく、無料で、「なんのために配布されているのか分からない」ようなアプリは十分に慎重に判断してインストールして下さい。
特に注意すべきアプリの権限は?
※【確認方法】でご自身のスマホがどのアプリに権限を与えているか確認できます。
「どうしてこのアプリがこんな権限が必要なのか?」時々、見直して、確認しましょう。「変だ」と思ったらアプリごと削除してしまいましょう。
詳しくは公式ブログの以下の記事をご覧ください。
Androidスマホを使うとき、しばしば「権限を与えることを許可しますか?」のメッセージが出てきます。よく読まずに「許可…
■ユーザー補助権限★★★
これは障害を持つ方を助けて動作を補助するアプリでは必須の権限ですが、決して親切のための権限ではありません。
この権限を与えると、スマホ上でのあらゆる動作を見られてしまうだけでなく、あらゆる操作を代行させることを許すことになる極めて深刻な権限です。
【確認方法】
「設定」-「ユーザー補助」からユーザー補助権限を与えているアプリが確認できます。
■デバイス管理(端末管理)権限★★★
文字通りスマホを管理する機能、たとえば「スマホのパスワードを変更」「画面ロック解除」「データの削除」などあらゆる権限を与えることになります。
信頼できるセキュリティアプリ以外は必要ない権限です。
【確認方法】
「設定」→「アプリと通知」→「詳細設定」→「特別なアクセス」
※【以下の権限の確認方法】はすべて
「設定」→「アプリと通知」→「アプリの権限」内
■SMS権限
SMSのメッセージの送受信や閲覧するための権限。あなたに代わってSMSが自由に操れるようになります。
■他のアプリの上に重ねて(フローティング)表示権限
ほかのアプリよりも上に自分のウィンドウを表示できます。悪用すると「ログイン画面に偽のログイン画面を重ねて表示させ、パスワードを盗む」こともできます。
■マイク権限
スマホのマイクは常にONになっています。つまりあらゆる音を聞くことができてしまいます。盗聴自由自在です。
■電話権限
音声通話のすべての権限を与えることになります。盗聴されたり、勝手に電話をかけることもできてしまいます。
■連絡先権限
連絡先の閲覧や編集ができす。勝手にすべての連絡先に偽メールを発信することもできてしまいます。
なお今回の説明はAndroidスマホが対象です。
iPhoneは全く仕組みが異なるため、別の機会にご説明したいと思います。