危険につながる不用意な写真投稿が目立ちます。「投稿」を押す前にひと呼吸おいて考えましょう。
友達だけに見せたつもりで、写真は勝手に広がります。
写真を撮られる時に「反射的にピースサインする」方は多いです。
しかしその写真がSNSなどでネットに拡散される可能性がある時は「ピースサイン」は控えた方が良いかもしれません。
昨年10月に以下のような事件が報道されました
■産経新聞記事 「瞳に映った景色」で住所特定か わいせつ事件で逮捕の男
アイドル活動していた女性にストーカー行為をした男が捕まった記事です。
なんと男は、Twitterに投稿されていた女性の写真の瞳に映った駅の風景をGoogleのストリートビューを使って突き止め、駅で待ち伏せ、後をつけて自宅を突き止めてストーカー行為に及んだそうです。
カメラの性能が格段に向上し、スマホのカメラでもかなり鮮明な写真が撮れるようになりました。
そのため写真の指紋や、自撮り写真の瞳や室内のガラス面などに写った反射画像を拡大し、輪郭を明瞭にする画像処理作業をすると、さほどの専門知識がなくても、場所か個人を特定する画像を取り出すことが可能になってしまいました。
ピースサインをすると、人差し指の指紋がはっきりと写されてしまいます。
あくまで可能性ですが、今では指紋を使って解錠するルームキーなど、指紋を使った認証サービスが増えてきましたので、注意するに越したことはありません。
2020年9月15日から日本テレビのバラエティ「スッキリ」の「スッキリTOUCH」コーナーで「近年増加しているSNSトラ…
モザイクアプローチで他人の個人情報を集める連中がいる!
世の中には「特定屋」といって、「ネット上にある公開された情報や写真を元に個人情報を割り出す」ことを趣味にしたり、仕事で請け負う人たちがいます。
あたかもパズルを組み合わせるように、複数の情報を組み立てていくと、かなり正確に個人情報を特定することができ、このような方法を「モザイクアプローチ」と言います。
また、事件に巻き込まれてしまった人の情報がネットに流されることがありますが、残念ですが、身近な人が提供するケースも多いようです。
不用意な写真や情報の投稿で、将来思いもよらないプライバシー侵害が発生しないように気をつけましょう。
ネットストーカーの被害が増えていますが、背後にはネット上の情報を集めてパズルのように組み合わせるモザイクアプローチによっ…
特にお子さんの写真には気をつけましょう!
一度ネットに上がった写真は、どこに流れて行くか止める術はありません。
「かわいいお子様が入学式でピースサインをしている写真」をネットでしばしば見かけますが、「顔写真」「指紋」「学校名」など本人を容易に特定できる情報が不用意に掲載されていないか、少し心配になってしまいます。
お子様のプライバシーや肖像権を親の独断で侵してはいけないと思います。
欧米では子供の写真の投稿を規制している国もあるほどです。
FacebookやインスタグラムなどSNSやブログなどネット上で赤ちゃんや子どものほほえましい写真を目にします。しかしネ…
なお写真には「いつどこで撮影されたか」の詳細情報(Exifデータ)が撮影時に埋め込まれています。
不特定多数に見られる可能性がある写真をネットにアップする際は、あらかじめ「場所を特定する日時や位置のデータを削除」する必要があります。
現在ではLINE、Twitter、Facebook、Instagramといった大手のSNSでは、投稿時に自動的に削除されるようになっていますので安心ですが、リンクや添付などで写真を送る際は少しだけご注意下さい。