ランサムウェアにはかつては企業がやられましたが、今では無差別に送られています。
下火になったウイルスのなかで、ランサムウェアだけは活発!
かつてユーザーを苦しめ大きな損害を与えたコンピューターウイルスは、OSや機器のセキュリティが強化により次第に下火になり、今の被害はフィシングメールのような詐欺行為が中心となっています。
その中で相変わらず猛威を奮っているウイルスがランサムウェアです。
ランサム(ransom)とは身代金のことで、「パソコンの中のデータだけを暗号化して使えなく」し「暗号を解除するために支払いを要求」する不正プログラムです。
犯人にとっては大変おいしい犯罪のため、技術の優れたハッカー集団が組織的に犯行を行い、世界中の政府、学校、病院など公的機関、企業も軒並み被害にあっています。
昨年はゲーム会社のカプコンがやられてしまい、11億円もの身代金を要求されました。
ランサムウェアとは「感染するとデータを暗号化し読めなくして身代金を要求する」卑劣な不正プログラムです。カプコンやホンダな…
また企業だけでなく、個人ユーザーにも被害が広がっています。
感染方法はユーザーをだまして
- 無害に見える一般的なワープロ文書やPDFに見せかけた添付ファイル。
- 有益なソフトやアプリに見せかけた不正プログラム。
に偽装して添付ファイルをユーザーにクリックさせて感染し、パソコン内のすべてのデータを暗号化し読み書きできなくしてしまいます。
その上で画面上に「何時までに身代金を払えば解除パスワードを送る」と掲示を出して、ユーザーの大切なデータを人質に身代金を要求する卑劣な犯罪です。
ランサムウェアに感染しないためには?
ランサムウェア対策はとにかく疑わしいプログラムやファイルを開かないことしかありません。
もっともらしい会社名で届く、いかにも本物らしいメールの添付ファイルや、「安全のために必要だ」と書かれたダウンロードのリンクは、決してすぐにクリックせず、差出人やデータの真偽を確認しましょう。
請求書とか確認書とかそれらしい気になる体裁で送られてきても、送信者が絶対確実でないメールは、とにかく疑ってかかることが何より大切です。
またランサムウェアはソフトウェアやOSのぜい弱性を利用して動作しますので、アップデートに気がついたら、すぐにやっておいてぜい弱性を防ぐことはたいへん有効な対策です。
さらに有効なのが「データをきちんとバックアップしておくこと」。
たとえランサムウェアに感染してデータを見えなくされたとしても、パソコンを全消去して、バックアップからデータを書き戻すことで容易に復旧できます。
それでなくてもパソコンというのはいつ壊れてデータを失うか分からない不安定な製品ですから、バックアップは必要なのです。
身代金は絶対払ってはダメです
なおどんな時でも身代金は支払ってはいけません。
犯罪者を喜ばせるだけでデータが元に戻る保証はありません。
また全世界のセキュリティ技術者が協力して「No More Ransom」という、ランサムウェアに暗号化されたデータを復元するためのツールを集めたWebサイトも運営されています。
万一感染した時バックアップとってなければ、詳しい方に相談して対応しましょう。
感染を防ぐ方法や対処方法など、詳しくは以下のデジタルキーパー公式ブログをご覧ください。
徹底的に詳しくご説明しています。
ランサムウェアとは「感染するとデータを暗号化し読めなくして身代金を要求する」卑劣な不正プログラムです。カプコンやホンダな…