そろそろ新しい「ChromeかEdge」使用に移るようおすすめします。
ブラウザーのシェア争い
ネットのホームページを見るソフトをブラウザーと言いますが、Internet Explorer(インターネット・エクスプローラー通称=IE)は、1995年のWindowsの発売以来ずっと親しまれてきたブラウザーです。
長い間標準的なブラウザーとして使われてきましたが、その地位を奪ったのが2008年に発表されたグーグルの「Chrome(クローム)」です。
ChromeはInternet Explorerの弱点をしっかりと調べて、より高速で使いやすいブラウザーとして、ファンを増やしました。
MicrosoftもなんとかグーグルChromeに対抗しようとしましたが、Internet Explorerは基本設計が古く、最新の技術にも対応できません。
また古い設計のため、ハッカーに侵入されるようなセキュリティ問題も発生しました。
そこで、2015年に新設計の新型ブラウザーとして、「Edge」を発表しました。
ところがEdgeは、Internet Explorerに慣れた人には使いにくいと不人気でした。
また「Chromeとは見え方が違う」という大きな問題も残りました。
ブラウザーによってWEBサイトの見え方が異なる
世の中のすべてのWEBサイトはhtmlとかCSSと言われるコードで書かれています。
もしもChromeをお使いの方はブラウザーの画面で右クリックして「ページのソースを表示」を選択してみてください。
無数の文字や記号が並んだ画面をご覧になれるでしょう。このような無味乾燥な文字・記号からなるコードをブラウザーに読み込むと、ブラウザーの機能できれいなサイトとして表示されるのです。
ところがInternetがはじまって以来、コードを表示に転換する時の解釈が、ブラウザーのメーカーごとに異なっているという大きな問題が存在していました。
完全な互換性がないため、
- 「あるサイトをChromeで見るのとEdgeで見るのでは若干見え方が変わる」
- 「複雑なページのデザインが別のブラウザーで見ると崩れてしまう」
ような事が発生してしまいます。
そのためサイトを作る人は、「どのブラウザーでも正常に表示されるよう」に「互換性」を保ってコードを書く必要があり、これはとても手間がかかるイヤな作業でした。
ところが、全世界のブラウザーのシェアの約6割はグーグルのChromeになってしまいました。
以前のInternet Explorerが12%。Edgeはわずか8%しかありません。
他の会社が作っていたマイナーなプラウザーも、生き残りのため続々とChromeに表示方法を併せてきました。
マイクロソフトもグーグルChromeの見え方を採用することにした
このような現状では、マイクロソフトも独自の表示方式に固執すると、ますますシェアを落としてしまいます。
そこで、マイクロソフトもついに妥協し、Chromeが用いている表示方法を採用することにしたのです。それが2020年の1月に発表された「Chromiumベースの新Web Edge」です。
したがって今配布されているEdgeは、Chromeと見え方は同じですから、ブラウザーとしての基本的な機能は変わりません。
EdgeでもChromeでも、お好きな方をお使いになれば良いと思います。
ただChromeはパソコンだけでなく、Android/iPhone双方にも用意されていて、ブックマーク(お気に入り)も同期して使えるなど、機能的にはChromeの方が進んでいると思われます。
なおInternet Explorerは上にも書きましたが、技術的に遅れたプラウザーで、すでに開発も停止しています。
いろいろなサービスで、「Internet Explorerは使えない」「使わないで欲しい」という者が増えてきました。
Internet Explorerのセキュリティのサポートはしばらく続きますが、いずれ完全に使用停止になりますので、そろそろChromeかEdgeに乗り換えるようにおすすめします。
使い勝手はむしろ良くなりますし、「お気に入り」もそっくり移せますよ。