ガラケーには高齢者に利点が多いです。どうしてもアプリを使いたい以外スマホに移る必要はないと思います
ガラケーからスマホへのキャンペーンを目にしますが、
「ガラケーは使えなくなる」はセールストークで、全く正しい情報ではありません。
正しくは「古くて遅い通信規格の3Gだけが使えなくなる」と言うことに過ぎません。
ソフトバングは2024年1月末、ドコモは2026年3月末、auは2022年3月末とまだずいぶん先まで使えますし、4Gはその後も使えます。
2015年頃以降に販売されたガラケーは4G対応ですし、ガラケーは今後も需要がありますから販売も続きます。
ガラケーに慣れている方を無理にスマホに持ち替えさせる必要はないと思います。
高齢者はガラケーの方が明らかに使いやすい
スマホはたしかに便利ですが「お年寄りにとってもほんとうに便利なのかは」検討が必要です。
高齢者にとって、アイコンが並ぶ画面は決して分かりやすいものでは無く、指も乾燥しがちでタッチも大変で物理的なボタンがあるガラケーの方がはるかに使いやすいのです。
また電池の保ちも、はるかにガラケーの方が長持ちです。
高齢者にとって。いざという時に電話で連絡がとれることが最も大切ですから、ガラケーの方が明らかに確実です。
ただしアプリやサービスで「ガラケー非対応」のものが増えてきました。
LINEは一部のガラケーでは使えますが、「メッセージ到着時の通知ができない」などの不便もでています。家族間でLINEを使う方はスマホ移行するしかありません。
しかし「通話やメール」だけで良いお年寄りはスマホに変えてもらう必要はありません。
お年寄り向きのおすすめ機種は?
機種は「使い方を教えてあげる人と同じ機種」が答えだと思います。
スマホはアイコンを操作して使いますが、このアイコン、慣れている方には当たり前でも、不慣れな方には文字の説明が無いため、全くわかりません。
また機種によってアイコンのデザインや表示場所も異なるため、異なった機種では、説明も大変でしょう。
シニア向けで販売されている「らくらくフォン」にしても、大きめのアイコンが並んでいるだけですから、該当の機種を持っていないと説明することは困難ですね。
そこで結論としては「使い方を相談するであろう身近な方が使っているのと同じ機種が良い」と思います。
AndroidとiPhoneどちらが良い?
当社なりにセキュリティや使い勝手から判断すると、以下の点からiPhoneの方が「より無難かな」と考えています。
- 構造的にセキュリティが優れていて、ウイルスの感染や不正使用の危険が少ない
- 紛失時に情報流出に繋がる外付けSDカードがない
- すべてApple社製のため、機種が異なっても画面表示は統一されていて説明しやすい
- 顔認証などの生体認証の性能が高く、意識しないで強固なロックと解除が可能。
しかしAndroidも1.と2.は設定次第で対処できますし、4.についても同等の製品が出てきました。
つまり「身近な方が使っているのと同じ機種が良い」の原則で良いと思います。
しかし、万一に備えて、画面ロックや紛失時の位置確認といった基本的な設定は必ずやっておいてあげて下さい。
ロックの番号やネットワーク暗証番号なども各種アカウントも控えておいた方が良いでしょう。
高齢者のケータイ選びや設定については、以下の当社公式ブログで詳しくご説明しています。
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