LINEの投稿が非表示や消されたり、警察に開示されることはありますか?

LINEのTalkやチャットはユーザーしか見ることはできませんが、投稿は非公開にされたり警察に開示されることもあります。

トランプさんの投稿からSNS上の投稿の権利が議論された

トランプ前大統領のTwitterやFacebookへの投稿が「不適切」だと、非表示になったり、警告がつけられたの騒ぎになりました。

賛成・反対の声が多く上がり、大きな社会問題となりましたね。

この報道から分かるようにTwitterやFacebookに限らず、広く公開されるSNSの投稿については、各社ともすべてAIや人の目で内容確認し、不適当なものに制限を加えることは一般的に行われています

また警察など捜査機関から公式に依頼があった場合は、一部の情報も開示されます。

LINEのユーザーデータの取り扱いはたいへんユーザーフレンドリー

そこで、日本では個人情報の取り扱いがどうなっているのか?

LINEが公開している「ユーザーのデータをどのように取り扱っているか」の定期報告「TRANSPARENCY REPORT」より調べてみました。

結論としては、LINEがユーザーのプライバシーをたいへん大切にしている姿勢がわかりました。

LINEユーザーの方はご一読をお薦めします。

■LINEの定期報告
TRANSPARENCY REPORT

レポートによると、「LINE」のタイムラインや「LINE LIVE」「LINE マンガ」「OpenChat」などの投稿、2019年7~12月の半年間で、利用規約や法令に違反した投稿19,526,857 件を非表示にしたそうです。

非表示の理由は「違法行為、または助長」「わいせつ表現」「スパム行為」「商用利用」といったことです。

それとは別に、ユーザーから「名誉やプライバシー侵害された」と申告される削除依頼が2019/4/1~2020/3/31で157件あり、うち91件が削除されたそうです。

また、2019年下半期に世界各国の捜査機関から1684件の情報開示要請を受け、その78%にLINE側から情報開示がされました

開示にあたっては、厳密な審査があり、裁判所からの令状も必要で、本当に必要な時にしか開示されることはありません

開示される情報は

  • ユーザーの登録情報(プロフィール画像、表示名、メールアドレス、電話番号、LINE ID、登録日時等)
  • ユーザーの通信情報(送信日時、送信元IPアドレス)

のような限定的なものです。

LINEのトークやチャットは公開されません

またLINEのトークやチャットは完全に暗号化されていてLINE社員も閲覧できません。

見ることができるのは、ユーザーの端末上だけです。

したがって警察を含めて、開示の対象にはなりません。

LINEは下記のようにしっかりとユーザーの個人情報を守ると宣言している安全なSNSだと思います。

意図しないプライバシー侵害を防止するためのあらゆるセキュリティ対策も施しています。国家機関による盗聴や検閲等、ユーザーの人権を不当に脅かす行為に対応することも一切ありません。

LINE「捜査機関への対応」より

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